2009年 02月 01日
器撮影ワークショップ報告
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2009年1月に2回、器撮影のワークショップを行いました。



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水道橋の器屋・千鳥を借り切ってのワークショップ。
最初にレンズの歪みの特性の話をしました。
そして、撮影の方法はいつもと同じです。
料理も器も町のスナップも富士山も撮り方の基本は同じ。

・被写体をよく観察すること。
・その被写体の特徴を見つけること。他の類似物との違いは何か。
・太陽は一つ、影は一つ(地球にいる限り鉄則)
・逆光のライティングで質感や立体感を表現できる。
・順光のライティングで正確な色を表現できる。
・半逆光(横からの光)で、器の立体感をみせ、色をみせ、影はレフで補う。
・その器のどこを一番見せたいか。
・欲張らない、主役は一つ、一カ所
・背景の色で印象は大きく変わる

ここまでの作業が90パーセント。
そして残りの10パーセントがカメラの操作です。
最初からいきなりカメラをのぞかないこと、見えるものも見えなくなります。
肉眼でよく観察。器は手に触って見ること。
重い、軽い、つるっとした手触り、ざらっとした手触り、濃い色、淡い色、
それらを意識してからカメラの設定。

・構図を決めて(三脚で固定)
・テスト撮影
・露出補正とレフの位置を変えて、明るさを調整
・ホワイトバランスで色味を調整

テキストで書くと長いですけど、一連の流れで考えれば難しくありません。
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最初からいきなりできるわけではありません。
一つ一つ問題箇所をクリアーしていけば、きれいな写真に必ずたどりつけます。
あわてないこと、よくばらないこと。

1枚の写真ですべてを表現するのはとても難しいものです。
角度を変えて、発想を変えて、たくさん撮ってみましょう。
数ある器の中から自分のお気に入りを一つ見つけること。
それを日々の生活で使っているうちに、一番よく見える時間帯がわかってくるので、
その時間に撮影すること。

ちなみに発想を変えるというのは、器をこういう置き方をしてみることです。
これは器撮影のみに使える方法で、料理を盛りつけたら不可能な置き方です。
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最後にガラスの撮り方を説明しました。
透明なものを撮る時は、その品物と同等に背景に気をつかいます。
ガラスの器をとおして背景を撮影するぐらいの気持ちで。
ガラスの透明感を表現するには、逆光ライティングがよいでしょう。
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室内の照明そのままで撮るのはとても難しいです。
窓辺において、斜めから入る自然光がもっとも楽でしょう。
次に、人工照明で、それも斜めから。
天井真上からふりそそぐ光は、正確な色を見るのには適していますが、
立体感や質感を表現することは難しいのです。

料理の撮影と器の撮影は、発想が異なります。
どんな素敵な器も料理を盛りつけた瞬間から、人の視線は料理に移ります。
多くの人は器を見なくなることでしょう。
器だけを撮ることのできる人は、器に興味があり、器を愛せる人々です。
そんな方だけを募集して、2回のワークショップで8名の方とお話をしました。
皆様それぞれ思い入れがあり、好きな器があり、同じ器でも違う撮り方をして、
側で見ていて興味深かったです。
器の撮り方だけを解説した写真教室は、過去にほとんどなかったと思います。
参加者が集まるか、うまくできるか、不安とプレッシャーがあったのですが、
千鳥の店主、ならびに皆様のおかげで無事に修了できました。
心よりお礼申し上げます。

器の撮影方法を通して、被写体を観察するのが大切、という話をしたつもりです。
参加された皆様の写真ライフがこれからも充実したものになることを願っています。
次はガラス撮影(透明感)だけに特化したワークショップもいいかな、
と思ったのですが、どんどん難しくなるだけなので自重します(笑)

今後の器撮影の予定です。
2月はお休み、3月に行う予定です。
4月5月はお休みです。
3月の器撮影ワークショップは詳細が決まり次第、またこのブログで募集告知いたします。

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by sekigawa88 | 2009-02-01 21:08 | workshop


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