2009年 06月 05日
マチェドニアの撮り方、の一例・その2
f0168968_16134686.jpg
マチェドニアの撮り方、の一例の続きです。
たくさんの方がマチェドニアを撮影して下さいました。
お忙しいなか、天候悪いなかありがとうございました。
「答えが記事になったら撮ります」
とメール下さった方、残念ながら'答え'はありません。
撮った人だけが気がつくことなのです。





一人でマチェドニアを作ったとします。
食べる前に写真を撮ろうと決めてから、さて悩みますね。
器をどうするか、場所は、背景は、フォークは、
、、
時間ばかりが過ぎていき、納得のいく写真がなかなか撮れません。
でも今回は、t-fortunatiさんのお手本があるので、簡単、
と思い撮ってみた方。
あまりの難しさに驚いたと思います。
実は今回の課題は、とっても難しいものなのです。
最初に、きれいに果物を盛りつける、マリネして崩れない、という関門がありましたね、、、、
f0168968_16142627.jpg
さて、二つの同じものを撮る場合。
クッキーやマカロン、パン、なんでもいいです。
人はとりあえず横に並べてしまう習性があります。
別に悪いことではないのです、でもなんとなく、資料集のような写真です。
f0168968_1615595.jpg
縦に並べてみます。
これも悪くはないのですが、左右の余白バランスとかが難しくなります。
f0168968_16152372.jpg
斜めにセットしてみましょう。
こうすると見栄えも悪くなく、落ち着きもあります。
「うちの食卓」マチェドニアの写真は、まさにこの構図です。
ところが、ここからが難しいのです。
f0168968_16154428.jpg
高さ、距離、余白、ほんとうに少し変えるだけで違う印象になります。
この配置で悩んだ方が多かったと思います。
これには明確な答えはありません。
器、中の食品、背景の色、小道具などで、異なります。
わからない時は色々なパターンでたくさん撮っておいて、
あとでPCでセレクトするほうがいいでしょう。
カメラの背面液晶を見て悩んでいると、どんどん深みにはまります。
f0168968_16161429.jpg
これも。
f0168968_16162983.jpg
こんなふうに
f0168968_1616502.jpg
小道具位置の微調整が加わると、もっと難しくなります。
赤い液体が入ったグラスだけだど、画面がきつい感じになるので、
その色をやわらげるものが必要になります。

今回のマチェドニアは、フォークとミントがあったのでさらに難しいのです。
f0168968_16171089.jpg
横の構図は安定と安心をもたらします。
そして時には退屈になります。
カメラを縦にするのは非日常感の演出になったり、
ちょっとかっこよくデザインした印象になります。
タマネギでさえも、縦構図の斜め置きでこんなふうに。
f0168968_16173192.jpg
さて、実際に撮った写真を全部お見せします。
最初から盛りつけないこと。
背景の布に器とフォークを並べて、カメラ位置を決めます。
可能なかぎり盛りつける前に決めておきます。
盛りつけてから悩む時間がかかると、だれる食品が多いからです。
f0168968_16175312.jpg
盛りつけてから撮った最初のカット。
露出を変えています。
f0168968_1618123.jpg
これが2回目の構図。
ここからとても悩んで設定変えてたくさん撮っています。
ピントの位置を何度もずらしました。
左上の前半がホワイトバランス曇天です。
この5枚目からオートにしました。
f0168968_16183444.jpg
また位置を微調整しました。
f0168968_16185596.jpg
そして木のフォークに変更
f0168968_16191668.jpg
ようやく完成カット。
やたらと撮っています。
f0168968_1621426.jpg
三脚を使って構図を決めると、フォーカスロックができません。
そんな時は、マニュアルフォーカスで。
オートフォーカスの場合は、
付箋などを使ってピントを一度あわせてロックしてから撮ります。
f0168968_16134686.jpg
今回の写真は、カメラの操作ということでは、特別難しいことはしていません。
自然光の入る窓辺で斜めから光りをあてて、レフ板で強弱を調整します。
カメラは一眼レフではなくコンパクトデジカメでも撮れます。
ズームレンズの広角側ではなく、望遠側で撮ってみて下さい。
手前のグラスにピントをあわせ、ホワイトバランスはオートを基本に。

斜めから光りが入る、というのがとても大切なことなので、
室内の照明は必ず消します。
夜間に撮るのは大変難しいでしょう(特別な照明がないと無理です)、
その場合は、イメージ優先にして、構図など根本的に変えましょう。

一眼デジカメの方はAモードにして、絞りを8ぐらいしてみて下さい。
料理説明の写真は、ある程度ピントがあっていないと、落ち着かない写真になります。
絞り開放にしてぼかしすぎるのは、おすすめしません。
斜めに二つ並べる構図にすると、後方の器はたいていぼけます。
かすみ草が乗っている青いグラスの写真↑は、絞りが14です。
そんなに絞っても、後方の器はぼけています。
「ボケを活用した写真が撮りたい」
と一眼レフを買われる方が多いようですが、
絞りの効果よりも、被写体の配置で調節するほうが簡単です。
キットレンズでも充分に撮れます、ボケだけのために、
高価な開放値の明るいレンズを買う必要はありません。

一つの写真を真似してみることで、想像以上に多くのことが学べます。
横で眺めてるだけでは気がつかない、自分でためして初めてわかることがあります。
今回参加された方は、本当に多くのことに気がついたことと思います。
この事は必ず今度に役立ちます。

料理だけでなく、雑誌を見て気に入った海の写真があれば、
それを切り抜いて海に持って行きましょう。
水平線がどこにあるか、海と空の比率はどれぐらいか、など、
実際に真似することで、多くの発見があります。
そんな風に真似をしているうちに、いつか自分のオリジナルにたどり着けることと思います。

Stay yourself
Stay beautiful
  by Jimi Hendrix
:->
[PR]

by sekigawa88 | 2009-06-05 16:26 | lesson


<< キャンドルナイトの撮影方、の一例      Nikon D90の初期設定 >>