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2009年 10月 04日
月の撮り方の一例
f0168968_23594642.jpg
2009年10月3日撮影
Nikon D300 AF Nikkor 180mm F2.8単焦点
露出 Mマニュアルモード
ホワイトバランス 晴天
ISO 200
1/320秒 f 8
jpg fine

三脚使用

月の撮り方について。



f0168968_003295.jpg
この2枚の写真は同じ構図で、露出を変更しています。
上の写真は月ではなく、そのまわりの雲を撮るための設定です。
下の写真は月面模様を撮るための設定です。
月は太陽の反射を受けていて、大変に明るいのです。
満月を望遠鏡で見続けると目をいためるほどです(気をつけましょう)。
でも、その周りに見える雲模様は、とても暗いのです。
この二つは明暗差が強すぎるため、1カットで撮るのは困難です。
どちらを撮りたいのか、主題を決めましょう。
f0168968_00544.jpg
月のまわりの雲を撮る場合、こんな設定でした。
露出はMマニュアルモードで。
ISO 200
1/3秒 f4.5
三脚を使っています。
1/3秒は手持ち撮影ではぶれてしまいます。
ISOを1600に設定すれば、1/25秒で撮影できますが、
やはり手持ちでは厳しいです。
この設定では月のまわりにある雲の陰影を撮るための設定ですので、
月を拡大して見ると、露出オーバーで完全に真っ白になっています。
f0168968_23594642.jpg

そして月の模様だけを撮りたい時。
月そのものは大変明るいので、シャッター速度は速くできます。
IS0200
1/320秒 f8
月の動きはとても速いものです。
三脚を使っても1/250より遅いと、被写体ブレすることがあります。
(これは撮影後にトリミングしています。)
f0168968_011174.gif
これは三脚で構図を固定して撮った写真を3カットつなげた画像です。
カメラのフレームの中でこれだけ距離が移動するのに、
わずか120秒でした。これだけ月は速く動くということです。

以前、夜景撮影ワークショップ中に、こんなご質問をいただきました。

Q:「夕方に見える月は大きくて、空高くあがった月は小さく見えます」

月の大きさは同じです。
地平線に近い月は、ビルなど比較物があるので大きく見えるだけです。
高くあがった月は比較物がないので小さく見えます。
中学の時に理科の先生に習ったのですが、
五円玉を持って腕をまっすぐに伸ばします。
その穴の中に、月をいれて観察します。
地平線に近いとき、頭上にある時、同じ大きさです。

Q:「赤く見える月の写真を撮りたいです」

月の光は、大気中のホコリや水蒸気などを通って地上に届きます。
その時に、青とか紫の光は赤に比べてより弱くなってしまうのです。
なので赤い光だけが届くことで、月が赤く見えることがあります。
f0168968_03712.jpg
この図のように、地平線に近い月の光は、頭上にある月の光よりも長い距離、
大気中のホコリなどを通るのでそれだけ青い波長が失われて、赤く見えます。
赤い月の写真を撮りたい場合は、高くあがった月ではなくて、
地平線に近い月を撮るようにして下さい。
その時、ホワイトバランスをオートにしていると、カメラの機種によっては、
色が補正されてしまうので、晴天に設定して撮影してみて下さい。

春先に中国大陸からの黄砂などが舞う時期は、赤い月を観測しやすくなります。

補足1
月の周回軌道は楕円なので毎日同じ大きさということではありません。
補足2
地平線に近い月は大気の影響で、歪んで楕円に見えることがあります。
補足3
天文用語に造形が深いわけではないので、用語の使い方などで不適切な表記があります。
詳しい月の色については国立天文台のサイトをご覧下さい。
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by sekigawa88 | 2009-10-04 00:03 | lesson


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