2010年 08月 22日
ISO感度について
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ISO感度についてご質問メールをいただきました。

「20年ぶりに写真を始めようと思い写真店に足を運んだ処、デジタルカメラばかりで驚きました。75歳という年齢でデジタル製品を扱えるか自信がなく。(中略)
 ところでフィルムを選ぶ時はASAを意識しておりましたが、デジタルカメラの場合はどのようにすればいいのでしょうか。」

(内容要約し文章も多少変更しています)


メール拝読しました。
75歳とのことですが、インターネットを使い拙ブログを検索してメールを送ることができるのですから、
パソコンよりもカメラ操作のほうが簡単ですので大丈夫だと思います。
僕の父は80歳ですが、デジタル一眼レフで写真を撮っています。

感度について。
フィルム時代の昔、感度は、ASA(アメリカ標準規格)とDIN(ドイツ工業規格)がありました。
ASA 100はDIN 21°でした。
これでは紛らわしいので、現在はISO規格に統合されました。
ISOとASAは同じ値です。
ASA 400のフィルムは、ISO 400のフィルムです。
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フィルムにはこのようにISOとDINの表記があります。
(余談ですが、中学写真部にドイツ軍マニアの先輩がいて、DINでしか言いませんでした)

フィルム時代はISO100のフィルムをカメラに装填したら、それを撮り終えるまで交換できなかったので、
カメラを2台持ち、感度100と400のフィルムをそれぞれに入れたりしていました。
ところがデジタルカメラは、フィルムではなく、カメラの設定で感度を決めることができます。
カメラが1台でも、感度を自由に切り替えることができるので大変便利になりました。
デジタルカメラにはフィルムは不要で、SDカード、CFカードと呼ばれる記録するカードをカメラに装填します。
そのカードには感度は関係なくて、感度はカメラ本体で設定します。

たとえば昼間でも薄暗い森の中で撮影する時は、カメラの設定で感度を400にしたり、800に設定します。
そうすることで暗いところでも速いシャッター速度で撮影できますので、手ぶれ防止対策になります。
そして森をぬけて広い明るい場所に出たら感度を100や200にします。
フィルムで写真を撮られていた方は、ISO感度を常に意識していたことと思います。
ISO100,400,1600と3種類のフィルムを入れて旅行に出かけたこともあったでしょう。
感度の高いフィルムは空港の検査で反応することがあるので気を遣ったりしました。
でもデジタルカメラになればそのような気遣いは不要です。

フィルムは感度が上がると粒子があれることがありました。
ISO 1600のフィルムは暗いところで撮るには便利でしたが、
100のフィルムに比べてざらざらした印象です。
デジタルカメラも同様に、ISOをあげると、粒子があれます(ノイズがでると言います)
ISO感度を上げると手ぶれ対策にはいいのですが、画質の美しさを損なう場合があります。
これはフィルムもデジタルも同様です。

デジタルカメラではそのカメラの最高画質を期待できる基準感度を「ベース感度」と言います。
多くのデジタル一眼レフカメラでは、ベース感度はISO 100あるいは200です。
これよりも感度が上がると(400,800,1600)と、ノイズが発生することがあります。
ただ実際には100と400の差は気がつかないほどです。
(厳密には差はあり、それを気にするかは個人差もあります)
画質的に大きな劣化がないとされている感度域を「常用感度」と言います。
これはカメラの機種によって異なります。
キヤノンだと、EOS Kiss X3の常用感度は100-3200ですが、
X4だと100-6400と改良されています。
これはISO 100と6400の画質が同等ということではなく、ISO 6400で撮影しても、
そんなにひどいノイズはでませんよ、ということです。
実際には差はありますし、6400で気にならない人もいれば、1600でも気にする人もいます。

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by sekigawa88 | 2010-08-22 11:02 | lesson


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