2011年 03月 20日
メディア・リテラシーについて
このたびの大地震で被災されたすべての方へ、心よりお見舞い申し上げます。

さて、今日は写真と文章の組み合わせ、についてちょっと考えてみたいと思います。
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これは都内私鉄車両の写真です。
春分の日が近づき、陽射しもだんだん暖かく明るいものになりました。
昼間の運行時は、省エネ活動のため、車内の明りを消して運行しています。
長いトンネルや地下乗り入れの時は、安全のためにすぐに点灯しています。
座席に座っている乗客は充分な光のなか、読書を楽しんだり、
暖かいからか、居眠りする人も見受けられます。
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同じ場所を、露出設定を変えて撮影すると次のようになります。

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地震の影響で深刻な電力不足になっている首都圏では、
あちこちで停電がおきています。
自動改札システムに影響が生じて混乱する駅もあり、
鉄道各社は車内照明を消しての運行です。
不景気で中吊り広告も減っている車内には、乗客もまばらで、暖房もオフにしているので、
いつもよりも寒く感じられます。
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このように同じ題材を使って、まったく対照的な記事を作ることができます。
問題なのは、この二つの記事、どちらにも嘘はないということです。
編集方針次第で、どちらでも発表することができます。
日本だけでなく世界のマスコミのありかたは、基本的に後者です。
「事件」を伝えるのが報道だからです。
新聞の一面に踊る文字は、ショッキングなものほど売れます。
「今年も春が訪れて菜の花が咲きました」
がトップにあっても、売り上げは伸びません。
平和な日常は誰にでもあることなので、お金をだして買う人が少ないからです。
「原発事故!放射能漏れか!!」
という大きな文字があるほうが、人々は読もうとします。
不安に不安を重ねてあおることで、人々が気になってマスメディアから目を離せないようにしむけます。

Wikipediaのメディア・リテラシーという項目をリンクします。
この中にある、
「受信者のメディア・リテラシー」
「日本史上におけるメディア・リテラシーの必要性を示す事例」
という部分を是非読んでみて下さい。

テレビ、新聞、webなどにあふれている情報だけに振り回されることなくお過ごし下さい。
いつもよりもおびえている時間が長い、怒っている時間が長い、
と感じたら心のケアを。
このブログを閲覧できる人は現在被災地にいない人だと思います。
でも、「被災地はもっと大変」と感じすぎないようにしてみましょう。
誰もが二次災害、三次災害の被災者です。
どうぞ深呼吸を。
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by sekigawa88 | 2011-03-20 11:42


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