2011年 04月 06日
レンブラント 光の探求・闇の誘惑 展
おすすめ絵画展の紹介です。

上野・国立西洋美術館で、「レンブラント 光の探求・闇の誘惑」展が開催されています。
17世紀オランダ絵画の至宝レンブラント・ファン・レインは、光の魔術師と呼ばれていて、
多くの写真教科書などでも、そのライティングが紹介されるほどです。
今回の展示は、著名な代表作はあまりありませんが、多くのエッチング(銅版画)が展示されていて、
それらは、レンブラントのデッサン、構図、ライティングなどを理解する手助けになります。
特に今後モノクロ撮影を考えている方は、是非ご覧下さい。

鑑賞ガイドの一例

・光の方向を確認してみよう
 レンブラントの人物画は、斜め横からの1灯ライティングが基本です。
顔のもっとも明るい部分と暗い部分を確認して線をひくと、
どの方向から光がきているのかわかると思います。
作例
この作品は、だいたいこんな感じです。
f0168968_22473850.jpg


・2灯ライティングの作品もあります。
 メインの光と補助光の違いは、影の濃さを見るとわかります。
この作例ではどちらの光源が強いかを観察してみましょう。
作例
この作品は、だいたいこんな感じです。
f0168968_22484184.jpg



・イエスを描いたものは特別。
 イエス誕生の場面があります。
まず馬小屋内の照明があり、それから発生する影が忠実に描かれています。
それに加えて神そのものが光り輝くので、不思議な場所に別の影がついたりします。
このような演出効果は絵画ならではのものです。
宗教絵画と肖像画ではライティングの考え方がちがうことに注目してみましょう。

・貴族と平民ではライティングが異なる。
 絵を描くというのは大変お金がかかる行為でしたので、
スポンサー無しでは成立しません。
依頼主(権力者や金持ち)を描く時は、威厳があるように描きます。
その場合は顔をすべて影にすることは許されませんでした。
ところが自画像や友人を描く時は、実験的なことをする場合がありました。
横顔で表情がよくわからなかったり、顔をすべて影にしてみたりとか。
そんな作品も会場内にはあるので、探してみて下さい。

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by sekigawa88 | 2011-04-06 22:42 | exhibition


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