2014年 06月 03日
写真について 01
5月5日夕方5時」で集まった写真の感想を書いてみようと思います。
その前に、ちょっと長くなりますが、
世の中に出回っている写真を、大ざっぱに分類してみます。
(明確な定義ではないし、ここに入らない例外もたくさんあります。)
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この図は写真の種類を4つに分類しています。
上半分がポジティブな写真のグループ(AB)。
楽しい、安心、あったかい、幸福な系統です。

下半分がネガティブなグループ(CD)。
事故や事件などの系統。

左半分は日常的な写真のグループ。
日々の食事、お散歩写真など(A)。

右半分は非日常的な写真のグループ。
旅行、豪華な食事(B)、
そして事故や災害などの写真です(D)。

4つどれもが中心から離れるほど、その度合いが強まります。
遭遇すること、撮影することの難易度が上がります。
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ブログやSNSの写真の多くは上半分、AかBです。
圧倒的に多いのはAの日常風景です。

新聞や週刊誌にAのような写真は、
ほとんどありません。
その多くがDで、事故事件などです(D)。
情報誌やファッション誌、旅行ガイドなどの写真はBです。

写真として意外と少ないのはCです。
理由は、撮るのが難しいから。
仕事や家庭の写真を撮って公開するわけにもいかないし、
怒りをテキストで書くのは簡単ですが、
それをビジュアルで表現するのには、
高度なテクニックが必要です。
だからか、Cのような内容のブログやSNSは、
テキスト中心になります。
(小説などではCのジャンルがたくさんあります。)

ブログやSNSの写真に食べ物写真が多いのは、
撮りやすく、さらに1日に撮影チャンスが数回あるので、
ネタが尽きないからです(Aの系統)。

これに対して、Bの非日常の風景だけを
ブログにあげる人もいます。
更新も、イベントが多い週末に集中します(B)。
逆に、日々のお弁当だけを撮っている人は、
月ー金の更新が多くなります(A)。

僕がブログにあげている写真のほとんどは、
Aの日常です。
身の回りにある特別でないものを、
きれいに撮りたいと心がけています。

そして、撮ろうと思っても難しいのは、
ABCDのどれでもない写真です。
十字線の交点、スタート地点(0位置)の写真です。
これを撮ろうと思うと、感情を無視して、
目の前の光景を淡々と撮ることになります。
写真の中に、特別な情報はなく、
幸福も不幸も感じない写真。
そのような写真が、アメリカで70年代に流行った、
ニューカラーと言われるジャンルです。
(興味ある方はニューカラーで調べてみて下さい。
ウィリアム・エグルストンという写真家が情報の均一化という手法を確立しました。)

ようやく本題です。
5月5日夕方5時のテーマで集まった写真の多くは、
A(日常の幸福)でした、まれにB(非日常の幸福)の写真もありました。
CそしてDがないことにほっとしました。
(その時間で怪我する人もいるかもしれなかったので)

僕の予想では、十字線のゼロスタート地点の写真が多く集まるかと思っていました。
幸も不幸もない、目の前の光景を淡々と撮った写真です。
そのような写真は、5時0分0秒ジャストの瞬間、
として募集したほうが集まったのかもしれません。
今回、夕方5時ぐらい、と時間の幅を持たせたので、
多くの人(僕も含めて)、いつものAグループの被写体を、
意識したのでしょう。
中には、ゼロ地点のような写真を、
意図的に撮った方も見受けられました。

以上の話は、いい悪いの問題ではありません。
テーマを提示した時に、
実験的な試みと書いたのは、こんな理由です。
ご協力いただいた方に深くお礼申し上げます。
また、こんな遊びをいつかしてみたいと思います。

追:エキサイトブロガーしか入ることができませんが、
テーマで撮ろう!ツキイチ写真部! ー写真がもっと好きになるー
というサークルを作りました。
6月のテーマは、「郵便ポストのある風景」です。
(閲覧は誰でもできます。)

このブログでの課題写真は、7月にまた募集いたします。
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by sekigawa88 | 2014-06-03 22:42 | exhibition


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