2016年 07月 29日
マーガレット・キャメロン写真展
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三菱一号館で、
マーガレット・キャメロン写真展」を見てきました。
9月19日まで。
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マーガレット・キャメロン(1815 文化12年ー1879 明治12年)は、
写真黎明期のイギリス人写真家です。
1863年(文久2年)48歳の時に、写真機を手にしました。
アジェの30年も前です。

ピクトリズムという絵画主義で、
昔の美術絵画を模倣した写真をたくさん撮り、
産業革命工業国のイギリスでは、
徹底的に批判された人でした。
当時のイギリスは、パリのような芸術主義よりも、
科学主義で、写真とは精密描写で記録性を求められる文化でした。

キャメロンは、人物を撮る時に、
表情(皮膚)にピントをあわせるのではなく、
「人物がきれいに見える状態」でシャッターを切りました。
そのため、ほんわりした表現になったので、
当時のイギリス(写真=科学の集結)では、
「写真を否定するかのような撮り方」
とまで言われました。
同時期、フランスの印象派も、こてんぱんに叩かれたのですが、
キャメロンの写真、印象派、それぞれを評価して、
最初に作品を大量購入したのは新興国のアメリカでした。
フランス写真の開祖アジェも、
最初に評価したのはアメリカ人女性写真家の、
ベレニス・アボットでした。
19世紀のヨーロッパはアートに関して、
とても保守的で、作家の先進性に評論家が追いついていない状態でした。

写真はまだ芸術ではなく、絵画の変わりに精密描写をして記録に残すもの。
そんな時代に、キャメロンはまさに孤軍奮闘して、
自分独自の表現を見つけ出そうとした人です。

注:三菱一号館は、大変冷房がきついので、
カーディガンなど持っていくことをおすすめします。
ショールを貸してもくれます。

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by sekigawa88 | 2016-07-29 21:44 | exhibition


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